若者論を研究するブログ

打ち捨てられた知性の墓場

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津田和俊さんについてメモ

放射能デマを信じるように円周率デマを信じる津田さん

「円周率が3」はデマである。東大の出題意図は定かではないが*1、津田さんのように我が意を得たりとばかりに持ち出す馬鹿が相当数いたのでデマの拡散・強化に一役買ったのは間違いないだろう。

至言である。ちなみに津田さんはデマについても数々の素晴らしいお言葉を残されているので必見である。

放射能デマを共感だけで支持する人のように学力低下に共感する津田さん

放射脳を思わせる一般人のパニックとは裏腹に、ゆとり教育の前後に実施された学力調査でゆとり教育による学力低下を支持するものは殆ど無い。唯一TIMSSの第8学年数学においてゆとり期間中の有意な得点低下が見られるが、TIMSS1999からTIMSS2019までの20年間で日本の順位は一貫して韓国・香港・台湾・シンガポールに次ぐ5位となっており高水準の学力を保っている。

低線量被曝による放射線障害を怖がるように教科書のページ数減少を怖がる津田さん

小学校第6学年で戦国武将(群雄の割拠)が正式に取り扱われるのは68年改訂学習指導要領のみであってむしろ例外である。小学校における戦国武将の扱いが小さいのは「人物学習」自体が論争の対象となってきたこと、児童・生徒の興味を引く教材であっても歴史学習の本旨からは外れていること、フィクションによって醸成された一般の認識とは異なりその実態は不正確な部分が多いこと、等々の理由があるがここでは割愛する。

また、以下の表は1971年から2011年までの小学校第6学年社会科の教科書のページ数の変遷である。見ての通り1単元(1コマ)あたり約2ページであるのはこの40年間変化していない。恐らく津田さんは自分が受けた教育も全て忘れてしまったのだと考えられる。歴史学習=戦国武将だと思っているのも納得である。ちなみにゆとり期間中も資料集等においては戦国武将が取り扱われている。

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付言すると、上表のページ数減少と学習内容・授業時数の削減率は一致していない。これは70年代以降に詰込み教育へのバックラッシュとして学習内容の削減が求められ、教科書がその槍玉として挙げられた結果、教科書と問題集、或いは資料集との分離が進められたことが背景にあるのだがここでは割愛する。まあ何も考えずに厚い教科書を有難がるパッパラパーがいるのだから何も考えずに薄い教科書を誉めそやすアッパラパーがいるのも道理である。

ちなみに津田さんは言葉の使い方についても大変厳しいお方である。

放射能デマによる謂れなき差別に心を痛める津田さん

特に何の根拠も提示されていない差別的発言。ちなみに津田さんは差別問題についても一家言を持っておられます。

まだまだありますが面倒臭くなったのでここで一旦終わります。後は当人とのやりとり(反応してくれれば)をここに追記する予定です。まあこの手の自称理系の人って理性的で客観的で科学的な自分がアイデンティティだったりするので誤りを指摘されるとすぐキレるんですけどね…

*1:この問題の出題意図については以前東大に問い合わせたことがあるが返信は無かった。