若者論を研究するブログ

打ち捨てられた知性の墓場

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メモ

久々にブログを更新したので色々と情報収集していたら以下のような記事を見つけた。

コロナ禍と教育格差:ICT活用後進国ニッポンの大問題 松岡亮二

chuokoron.jp

では、休校によって「生まれ」と教育成果の関連は強まるのだろうか。この問いに対してヒントになるのは、「ゆとり教育」によって土曜日を休みにした影響を検討した研究だ。経済的・文化的・社会的な資源量の多寡を一つの数値にした社会経済的地位(Socioeconomic status、以下SES)によって、学習時間と学力の格差が拡大したことがわかっている。また、別の研究は「ゆとり教育」によって高収入世帯がより通塾と習い事に投資したことを明らかにしている。

 あのー…この研究って川口先生のこれ?

hajk334.hatenablog.jp

マジかよこれ未だに通用してんのかよと思って調べたら通用してるっぽいですね…なんかここまでくると私が致命的な勘違いをしているのではないかと疑いたくなってくる。誰も気づかないなんてそんなことあるのか?数学や統計に詳しい誰かが私の間違いを指摘してくれないでしょうか。

「標準化された介入が減少した分格差が拡大する」という仮説は本当にもっともだと思うのですが、それならば何故だれも「ゆとり後」の調査をやらないのですかね。上の記事にも書きましたけど社会生活基本調査って私のような一般人は利用できないのですよ。ここら辺の界隈の研究者って「データが大事」と馬鹿の一つ覚えのように繰り返す癖に全然やらねーんだから。何故これほど価値のある仮説を検証しないのか。

ちなみにPISAやTIMSSの場合はデータが公開されている上に親の学歴も調査しているので、こちらでも同様の分析が可能となっています。前に私がPISA2015までのデータを分析した時はしっかり格差が拡大していたはず…なんですがどこを探しても結果もスクリプトも見つからない。また一からやらなきゃならないの?学者先生無能すぎへん?(他責)